テクニカルSEOの基本:日本のサイトが見落としがちな5つの問題
SEOというと、まずキーワードやコンテンツの話になりがちです。しかし、技術的な問題が放置されているサイトは、どれだけ良い記事を書いても検索エンジンに正しく評価されません。熊本を拠点に全国のサイトを支援してきた経験から、日本の中小企業サイトに特に多い技術的な問題を5つ取り上げます。
1. ページの表示速度が遅い
Core Web Vitalsの評価指標の一つであるLCP(最大コンテンツの描画)が3秒を超えているサイトは、モバイル検索での評価が下がる傾向があります。日本のサイトで多いのは、画像ファイルをWebP形式に変換せずにJPEGやPNGのまま使い続けているケースです。
WordPressを使っている場合、プラグインの数が増えるにつれて読み込み速度が落ちることがあります。使っていないプラグインを整理し、キャッシュプラグインを適切に設定するだけで、表示速度が改善するケースは少なくありません。
2. モバイル対応が不完全
Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、スマートフォンでの表示を基準にサイトを評価しています。レスポンシブデザインを採用していても、フォントサイズが小さすぎる、タップ対象が近すぎるといった問題が残っているサイトは多いです。
Google Search Consoleの「モバイルユーザビリティ」レポートで、具体的な問題箇所を確認できます。エラーが出ている場合は、優先的に対応することをお勧めします。
3. 構造化データが設定されていない
FAQページや記事ページに構造化データ(Schema.org)を設定すると、検索結果にリッチスニペットが表示される可能性があります。クリック率の改善につながるため、特にFAQや料金ページへの設定は費用対効果が高い施策です。
WordPressの場合、プラグインを使えば比較的簡単に設定できます。ただし、ページの内容と構造化データの内容が一致していないと、Googleからペナルティを受ける可能性があるため、設定後はSearch Consoleで検証することが必要です。
4. 重複コンテンツとcanonical設定の問題
同じ内容のページが複数のURLで存在している場合、検索エンジンはどちらを評価すべきか判断できず、評価が分散します。日本のECサイトや不動産サイトでは、カテゴリページとタグページで内容がほぼ同じになっているケースが多く見られます。
Canonical属性を正しく設定することで、どのURLを正規のページとして評価してほしいかをGoogleに伝えられます。設定漏れがないか、定期的に確認する習慣をつけることが大切です。
5. クロールエラーの放置
404エラー(ページが見つからない)が大量に発生しているサイトは、クローラーの巡回効率が下がります。過去に削除したページへのリンクが残っている場合は、301リダイレクトで適切なページに転送するか、リンク自体を削除することが必要です。
Google Search Consoleの「カバレッジ」レポートで、クロールエラーの一覧を確認できます。月に一度確認する習慣をつけるだけで、技術的な問題の早期発見につながります。
技術的な問題は、一度整備してしまえば長期間にわたって効果が続きます。コンテンツを増やす前に、まずサイトの土台を確認することをお勧めします。